2011年9月29日木曜日

整形外科(骨折等)の手術を受けるすべての人へ

by Jeisea Ni

友達の息子さんが手首を骨折した事故。この事故は私に、「手首の骨折後の CRPS 発症を予防する方法に関する研究」へのリンクを掲載していなかったことを思い出させてくれました。

これは私にとって特別に興味深い情報です。

なぜなら、もし私が手首を骨折した1998年に、この単純で、お金のかからない方法を知っていたなら、今日まで続いてきた9年間の苦痛の日々をさけられたのかもしれないのですから。

"The Lancet"の1999年12月号は、オランダのハーグにあるレイエンバーグ病院の医師らが行なったダブルブラインドテストによる研究によると、ビタミンCの投与と、手首を骨折した患者の RSD 発症のリスク軽減との間に相関関係がある、と報じた。医師らは、この予防効果は他の形態の外傷にも有効かもしれないと考えている。[2]

"Pub Med"は、フランスのレオン医療センター Amicale Du Personnel Centre Hospitalier , (住所 33, Rue Marcelin Berthelot, 02000 Laon, France)の研究者たちが、ビタミンCを、骨折の日から45日間経口投与された患者のグループでは RSD(Reflex Sympathetic Dystrophy)の発症が5分の1になる事を発見した、と報じた。研究者らは、この結果が、以前から知られていたいくつかの臨床報告を支持するものであり、外科治療を受けている重度の転位骨折患者のRSD予防措置としてのビタミンC投与に、信頼性を与えるものであると考えている。[1]

2007年6月、"The Journal of Bone & Joint Surgery" は、オランダのベヴェルウィジク赤十字病院の外科医 Zollinger, Tuinebreijer, Breederveld , Kreis らが、手首を骨折した患者の CRPS進行予防に対するビタミンCの有効性を検証する、信頼性の高い手法による用量漸増試験を行なった、と報じた。[3]

この研究は、ビタミンCが、手首骨折後の CRPS 有病率を減少させる、と結論づけている。毎日500mg のビタミンCが強く強く推奨される


Translated by hahatoko.blogspot.com

この文書の情報源


[1] Cazeneuve JF, Leborgne JM, Kermad K, Hassan Y:
Vitamin C and prevention of reflex sympathetic dystrophy following surgical management of distal radius fractures. 
Pub Med 12584978

[2] Dr Paul E Zollinger MD, Wim E Tuinebreijer MD, Prof Robert W Kreis MD, Roelf S Breederveld M:
Effect of vitamin C on frequency of reflex sympathetic dystrophy in wrist fractures: a randomised trial. 
The Lancet, Volume 354, Issue 9195, Pages 2025 - 2028, 11 December 1999

[3] P.E. Zollinger, MD; W.E. Tuinebreijer, MD, PhD, Msc, MA; R.S. Breederveld, MD, PhD; R.W. Kreis, MD, PhD:
Can Vitamin C Prevent Complex Regional Pain Syndrome in Patients with Wrist Fractures?: A Randomized, Controlled, Multicenter Dose-Response Study. 
The Journal of Bone & Joint Surgery, Volume 89, Issue 7

訳者による注


1. この文書は、CRPS患者 jeisea ni さんの手記を日本語に翻訳したものです。

crps/rsd a better life
http://crps-rsd-a-better-life.blogspot.com/2007/08/vitamin-c-reduces-prevalence-of-complex.html

2. 作者の jeisea さんはご自身のホームページで、ビタミンCの摂取だけでなく、リハビリにおいてミラーボックスセラピーを行うことを強く勧めています。

3. 訳者は、引用されている文献がいずれも、米国政府機関のホームページや、世界的に信頼されている海外の医学雑誌で公開されているものであること、手記の内容が各論文の内容と一致していることを確認しました。

4. 作者も訳者も医学の専門家ではなく患者です。治療中の方が参考にされる場合は、必ず主治医や専門家のアドバイスを受けてください。

5. ご不明な点、お気づきの点などございましたら、訳者までご連絡ください。
メールアドレス: kansou.hahatoko AT gmail.com  ( AT を@マークに置き換えてください)