2011年12月25日日曜日

あなたも、一緒に考えてみませんか?




たいせつなお知らせ:

WHOの平常時の飲料水の水質基準と、現在日本で使われている暫定基準値の比較を改訂しました。 


低線量の被ばくの危険性についての説明をわかりやすく書き直しました。
「米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果」 日本語訳と解説


米国オークリッジ研究所の労働者の被ばく調査に関する説明を改訂しました。


元気が出るはなし

タバコ,喫煙,健康被害,害,禁煙 シャラポアはチェルノブイリを決して忘れない
たった2人で巨大企業(タバコ会社)に立ち向かった男達を描いた実話映画 「インサイダー」 シャラポアはチェルノブイリを決して忘れない



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阪神淡路大震災の教訓



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米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果 シャラポアはチェルノブイリを決して忘れない
米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果 シャラポアはチェルノブイリを決して忘れない


米国政府情報機関の分析結果 米軍による80Km圏の汚染状況の実測結果
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2011年12月24日土曜日

Meaning of Pollution Maps - for Friends in Japan

hahatoko.blogspot.com



One of my friends in Australia loves Japan.
He told me he’s coming to Japan in January 2012.

It reminded me that I have something very important to write.


Click on the image below to view the slides:
meaning,pollution maps,friends,japan



Recommends for you


母と子が安心して暮らせるまちづくり
http://hahatoko.blogspot.com



References


[1] National Nuclear Security Administration , USA:
Radiological Assessment - March 29, 2011.
http://energy.gov/situation-japan-updated-102111

[2] National Nuclear Security Administration , USA:
Radiological Assessment - of effects from - Fukushima Daiichi Nuclear Power Plant , April 7, 2011.
http://energy.gov/situation-japan-updated-102111


[3] Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology Japan:
( Japanese Title , meaning “Update to the Radiation Maps and Soil Pollution Maps , Nov 11, 2011” ).
http://radioactivity.mext.go.jp/ja/1910/2011/11/1910_111112.pdf

[4] Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology Japan:
Corrections to the Readings of Airborne Monitoring Surveys (Soil Concentration Map) based on the Prepared Distribution Map of Radiation Doses, etc. (Map of Radioactive Cesium Concentration in Soil)  , Aug 30, 2011.
http://radioactivity.mext.go.jp/en/1270/2011/08/1270_083014-2.pdf

[5] CIA:
Radiation Hotstpots Resulting from the Chernobyl' Nuclear Power Plant Accident 1996.
http://www.lib.utexas.edu/maps/belarus.html

[6] Vladimir P.Matsko (Institute of Radiology, Academy Sciences of Belarus),Tetsuji Imanaka (Research Reactor Institute, Kyoto University):
Legislation and Research Activity in Belarus about the Radiological Consequences of the Chernobyl Accident: Historical Review and Present Situation.
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Matsko1.pdf

[7] Tetsuji Imanaka (Research Reactor Institute, Kyoto University):
Japanese Translation of Ref. [6].
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/saigai/Mtk95-J.html

[8] Milan ZEGERSKY (Moscow State Law Academy):
Legal Regime of the Chernobyl Problems in the USSR, Belarus, Russia and the Ukraine.
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr21/kr21pdf/Zgersky.pdf

[9] Tetsuji Imanaka (Research Reactor Institute, Kyoto University):
Cesium Contamination.
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/Chernobyl/JHT/JH9606A.html











2011年11月24日木曜日

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2011年11月23日水曜日

たった2人で巨大企業に立ち向かった男達を描いた実話映画 「インサイダー」

国内で売られるタバコのパッケージに、数年前から、ぎょっとする注意書きが印刷されるようになりました。昔はこんなことはなかったのに。

なぜでしょうか?

実は1990年代、アメリカでは大手タバコ会社による長年に渡る情報隠ぺいを告発し、たった2人で巨大企業に立ち向かった人物がいました。

1人の名は、ジェフリー・ワイガンド(Jeffrey Wigand)。
巨大企業「ブラウン・アンド・ウィリアムソン」(B&W社、ラッキーストライクの開発元)の技術系副社長でした。

彼は、たばこが、多くの人が知っているよりもはるかに危険だという事実を知ってしまいますもっとひどいのは、会社が何十年も前からその事実を知っていたということでした。

後に、彼ら2人と、それを陰から支えた多くの人々の物語は、映画になりました。

もし私がワイガンドだったら、彼のように勇気をもって闘えただろうか?
もしあなただったら?

結末はぜひ映画でごらんください。



映画「インサイダー」

米国巨大企業「ブラウン・アンド・ウィリアムソン」(B&W社)の科学担当部門副社長ジェフリー・ワイガンド(ラッセル・クロウ)。彼は上層部との意見の対立から、1993年3月24日、会社から一方的に解雇される。

たび重なるワイガンドへの脅迫メール、郵便ポストの中に届けられた1発の弾丸、そしてFBIによる自宅の強制捜査。

家族の未来が“人質”にとられる。

「耐えられないわ。妻としてあなたの力になりたいけれど…もう限界だわ。
ごめんなさい。」

肩書きも収入も、そして家族までも失うワイガンド。

「私はただの“素材“だろ!」

「局にはすべてが“素材”
だが私にとっては違う。
あなたの発言を3000万人がテレビで見れば
何もかも今までとは変わる。」

彼を必死に支えるCBSテレビの辣腕プロデューサー、ローウエル・バーグマン(アル・パチーノ)。

家族と一緒にハラハラドキドキのエンターテイメントとして観るもよし、
「これは人事じゃないなぁ」と真剣にみるもよし。

これは登場人物から企業名、番組名にいたるまで全てが実名で描かれた社会派サスペンス映画です。


1999年米国
監督     マイケル・マン 
脚本     エリック・ロス 、マイケル・マン
主演     ラッセル・クロウ、アル・パチーノ



「彼の日常生活は崩壊したが、
一方で何百万人の命を救った。
1年半後、ワイガンドは高校で教鞭をとり始め、
今日まで続けている。」

フリー百科事典 Wikipedia


「会社は、自社の製品が人を殺す可能性があることを
50年以上前から知っていた。
    依存性があり、心臓病、肺結核、うつ、精力減退などの原因になることも。
    にもかかわらず真実を隠し、事実をねじ曲げ、

証拠を隠してきた。」

ジェフリー・ワイガンド(Jeffrey Wigand)
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阪神淡路大震災の教訓

阪神大震災の記録(全22ページ, PDF, 80.2KB)[1]
1995年1月17日朝5:46の地震発生から約1週間にかけて、被災地で何が起きたのか。そして、次に震災が起きるときまでに、わたしたちに何ができるのか、を伝える貴重な資料です。



阪神大震災の記録(抜粋)

(1)耐震強度の足りない住宅が倒壊し、16万4000人の人が生き埋め(倒壊した建物の下じき)となりました。倒壊した木造住宅の多くは、1階がつぶれました。

(2)家賃の安い粗末なアパートに住んでいた多くの若者も亡くなりました。

(3)生き埋めになった方々のうち、3万5000人が、自力で脱出できない状態になりました。

(4)あまりにも大勢のけが人、生き埋め者が出たために、消防、警察、自衛隊ではとても救助しきれない状態でした。

(5)救助されて助かった人のうち、約80%は近所の住民に救助されました。

(6)地震による被害のために、水も電気も止まりました。

(7)あまり知られていませんが、病院には大量の水と電気が必要です。

(8)ひどいけがをした人や、重症の入院患者を、被害の少ない病院に運ぶ必要がありました。

(9)被害の少ない病院がどこなのか、だれも知りませんでした。

(10)道路は、ふだんでは考えられないような渋滞になりました。信号も停電で止まりました。

(11)生き埋めとなった人がどこに埋まっているのか、見つけるのはとても難しいことでした。

(12)ユンボ、チェーンソー、クレーン、バールなど使えるものは全て、救助に使われました。
(13)生き埋めになった人(倒壊した建物の下じきになっている人)を、素手で救出しなければならない場合も多くありました。素手での救出では、資機材を使用した場合と比べて、救出に何倍もの時間が必要でした。



この文書の情報源

1. 阪神大震災の記録
運輸省(現国土交通省)からの委託により民間の研究機関が作成したものです。批判もありますが、読むに値する記録だと、hahatoko は思います。

2011年11月現在、作成元または国土交通省で公開しているかどうか不明です。ご存じの方いらっしゃいましたら、ご一報ねがいます。



ご意見、ご感想、情報提供をお待ちしております。
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2011年11月5日土曜日

匿名座談会:内部被ばく2 ー 晩発障害の事例



1943年より取り始めたデータの結果、つまり健康被害の分析が約50年後に発表されるというのは空恐ろしい話です。

50年たたないと誰も、答がわからないということ?それが今私達に起こっている! (国内在住、女性) 



米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果 Page.9
http://hahatoko.blogspot.com/2011/05/km.html
本当にそうですね。

ただ、海外ではすでにわかっていることがたくさんあるはずですから。

同じ事をまたさらに50年かけて、大勢の人を苦しめて、日本政府が研究する必要はないと思います。

関連する箇所を以下、再掲載します。(hahatoko)


米国・オークリッジ研究所(ORNL)は1943年にマンハッタン計画の一部として建設された.目的は、核兵器に使用するためのウランとプルトニウムの分離精製だった.[1]

オークリッジ研究所(ORNL)では,1943年から1972年までに雇用された約8000人の従業員のうち約2000人が,がんや白血病などの病気で死亡した.

ほとんどの従業員は,累積被曝量(働いていた全期間の被曝量の合計)が50mSv(ミリシーベルト)未満だった .[2]


1991年に発表された,ノースカロライナ大学のS.Wing 教授らの研究によれば,オークリッジ研究所(ORNL)では,

20年間の潜伏期間を仮定すると,外部放射線への総被ばく線量10mSv(ミリシーベルト)あたり,がん死亡が5%,白血病による死亡が9%上昇した(いずれも概算値).[2]

この研究は論争を引き起こした.


論争を引き起こしたと書きましたが,実際には Wing教授らの研究結果を「真っ向から否定する」論文が多数発表された,というのが実状のようです.

9年後の,2000年4月12日に発表された米国の国家賠償の決定は,この論争に対する一つの回答だと解釈することができます.

関連する箇所を以下、再掲載します。(hahatoko)

晩発性(ばんぱつせい)の放射能障害,および晩発性の放射線障害とは,「ただちに健康に影響をあたえるレベルではない」低レベルの放射線被ばくや微量の放射性物質の吸入放射性物質を呼吸で吸い込むこと)・摂取(放射性物質で汚染された飲み物や食べ物を食べること)によって,数年から数十年の潜伏期間の後,がんや白血病などの病気になったり,死亡したりすることを指す.

晩発性(ばんぱつせい)の放射能障害および晩発性の放射線障害については,2000年4月12日,当時米国エネルギー省長官だったビル・リチャードソン (Bill Richardson)が,3000名をこえる核兵器産業の従業員に対して,長年にわたる政府の対応について謝罪し,巨額の国家賠償を決定した事例があ る.

被害者である従業員たちが受けた被曝は,それまでは健康に影響がないと考えられていた低線量だった.このため米国政府は長年にわたり,損害賠償請求を却下してきた.

しかし,法廷で事実をはっきりさせる前に米国政府が謝罪し,原告と和解した点には注意が必要です.

和解したために明らかにならなかった事実があるのではないかと考えられるからです.(hahatoko)


オークリッジでは50mSv浴びた場合、

4人に1人死亡したという恐ろしい結果なのですね。

(2000人/8000人)
 (国内在住、女性)

 
少し補足します.

オークリッジ研究所で追跡調査の対象となった約8318人のうち,4分の3は全雇用期間の累積被曝量が10mSv未満でした.


92.4%の従業員は,全雇用期間の累積被曝量が50mSv未満でした.


これは,大きな事故が起きて大量の被曝が起きた事例ではありません.

安全であると思って働いていた原子力施設の労働者が,最後に微量の被曝をしてから20年の間に,大勢死亡した.死亡の原因は,被曝である,と言ったのが S.Wing 教授たちの研究チームだったわけです.






追跡調査の対象は正確には8318名で,このうち,1984年末までに1524名が亡くなりました.亡くなられた方の割合は,18%です.概ね5人に1人の割合.

ところで,被曝をしなくても病気やけがなど様々な原因で,人は死ぬものですから,その分を差し引いて被曝の影響を推定する必要がありますね?

そうやって出てきた結論が

20年間の潜伏期間を仮定すると,外部放射線への総被ばく線量10mSv(ミリシーベルト)あたり,がん死亡が5%,白血病による死亡が9%上昇(いずれも概算値)

米国オークリッジ研究所労働者の追跡調査を行った S.Wing教授らが
1991年に発表した論文の結論
だったということです.


「20年間の潜伏期間を仮定すると」 というのは,20年前の被曝が原因で後からガンや白血病で死亡する,などということが本当にあるのかどうか当時としてはわからなかったが,起こるかもしれないと仮定して,追跡調査(疫学調査)を行った,という意味です.

Wing教授らの結論が正しいとすれば,たとえば,50mSvの被曝をすると,被曝をしない場合のがん死亡数に比較して,がん死亡は25%増加被曝をしない場合の白血病による死亡数と比較して,白血病による死亡は45%増加することになります.


今回の福島第一原発事故のように,数百万人のオーダーで周辺住民が被曝するケースでは被害は甚大になります.






私の疑問ですが、外部被爆の20年の総計が50mSvとありましたが、

なんらかの経路で、内部被爆というのはなかったのでしょうかね?

施設内の空気吸入などから体内に入って、

中からも被爆し続けていたのかもしれないなどと想像してみるものの、

内部被爆を計る方法って、ないんですよね?

(内臓組織を切り取って検査するとかしないと??) (国内在住、女性)

Wing教授らの研究と、そこから導き出された結論は、外部被曝に関するものです。


つづく・・・ 








この文書の情報源


1. オークリッジ国立研究所: フリー百科辞典 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/オークリッジ国立研究所


2. 米国オークリッジ研究所従事者被ばく影響調査についての解説:
原子力百科事典 ATOMICA: 財団法人高度情報科学技術研究機構
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-01-08










2011年11月4日金曜日

匿名座談会:内部被ばく




第4回 「放射線量の意味を考えるヒント」

米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果
http://hahatoko.blogspot.com/2011/05/km.html
P.7 訳者による補足、放射線量の「意味」を考えるヒント

は、わかりやすく便利だと思いました。きちんと理由(計算式)まで書いてあるところが、また良いです。(国内在住、女性)

お役に立てて嬉しいです。実は文書の改訂で、上記資料の中からは、おほめいただいた箇所が削除されています。関連する部分を以下、掲載します。

放射線量の「意味」を考えるヒント1

読者はこの文書にかかれてある数値の意味を,自分で確認してください.必要な知識は電卓をつかって「かけ算ができること」だけです.

(1)1年は何時間?
(こたえ)24 x 365 = 8750 時間

(2)日本の法律で一般市民が1年間に被曝してよいとされる放射線量は?
(こたえ)1 mSv(ミリシーベルト)

(3)日本の法律で一般市民が被曝してよいとされる放射線量は,1時間あたりになおすと約  mSv(ミリシーベルト)?
(こたえ)0.0001 mSv(ミリシーベルト)
1 ÷ 8750 = 0.00011...

(4)日本の法律で一般市民が被曝してよいとされる放射線量は,1時間あたりにすると約   μSv(マイクロシーベルト)?
(こたえ)0.1 μSv(マイクロシーベルト)
0.0001 mSv = 0.1 μSv(マイクロシーベルト)

(5)日本の文部科学省が定めた,福島県の幼稚園,学校の野外活動を制限する「暫定」基準値は1時間あたり3.8μSv(マイクロシーベルト)です.これは上の(4)で求めた1時間あたりの放射線量の何倍?
(こたえ)38 倍

(6)上の「暫定」基準値ぎりぎりの強さの放射線を,毎日1時間だけ,18年間受けた場合の被曝量は?(これは被曝の危険性をかなりひかえめに見積もった場合です)
(こたえ)約25 mSv(ミリシーベルト)
3.8 x 1 x 365 x 18 = 24966 μSv(マイクロシーベルト)

(7)18年間で合計25mSv(ミリシーベルト)の被曝をうけるとどうなる?
(こたえ)放射線量の「意味」を考えるヒント2を読んでください

参考までに、日本の文部科学省が採用している、児童の被ばく量の計算式は、もっと複雑です。

学校において受ける線量の計算方法について(平成23年8月26日)

文部科学省の数式は「学問上は」より正確なものです.

しかし数式を複雑にして「学問上は」より正確な値を出しても、かえって子供たちを重大な危険にさらしているだけなのではないか と hahatoko は疑問に思います。その理由は、

(1)そもそも、放射性ダスト(放射線を出すほこり、ちりのようなもの)を子供たちが呼吸することによる「呼吸による内部被ばく」の影響を無視、または軽視している。

(2)計算の出発点となる、グラウンドにおける放射線量は、HORIBA製作所のRADI(ラディ)で測られていることが多い。しかしこの計測機はもともと放射線の学習用に開発されたもので、人の健康、生命に関わるような計測で使用できるものではない。このことはメーカーのホームページに書いてある。

(3)放射線の中でも特に簡単に測れる「ガンマ線」だけを測り、それ以外の放射線による被ばく、特にベータ線を無視している。

つまり、もともとかなり大雑把に測って、子供たちの危険を過小評価(小さく見積もること)しているのに、数式を使ってさらに値を小さくしているわけです。

文部科学省の計算式にはもっとわかり易い、重要な意味があります。

(1)学校の外での被ばくは、文部科学省には関係ない話なので無視する。
(2)学校の中でも、校舎の中にいる時間の方が長いので、その間の被ばく量は 0.2倍 とする。

この国の中で最も優秀な頭脳を持つはずの彼らが、なぜこのようなことをするのか hahatoko には理解できません。 どのような測定をして、どのようなデータ処理を行って、出てきた数値をどう使って、子供たちの健康を守るのか、 というストラテジーが欠けているのかもしれません。

(hahatoko)



第5回 「じゃあ、機密文書には何が書かれているのでしょう? こわいっ!」

米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果
http://hahatoko.blogspot.com/2011/05/km.html
確かに訳だけを読むと安全性が高いように誤解しますね。
(中略)
・・・なぜか安心を装った?文章ですね。

だから機密文書じゃないのかな(^^;
じゃあ、機密文書には何が書かれているのでしょう? こわいっ!(国内在住、女性)

米軍は200Km圏へ測定範囲を拡大する前に、40Km圏の、放射線量の極めて高い地域の測定を行っています。この測定結果は、ファイル名が奇妙で、原文の中で1行だけフォントが違う箇所があります。また、機密扱い(CLASSIFIED)、非機密扱い(UNCLASSIFIED) いずれなのか記載されていません。

(hahatoko)


第6回 「チェルノブイリのことをもっととりあげて!」

シャラポアはチェルノブイリを決してわすれない
http://hahatoko.blogspot.com/2011/10/blog-post_20.html

チェルノブイリの影響で奇形で産まれた子とか、そういう映像を見せないとわからないのでは?
(国内在住、自主避難された女性)


第6回 「チェルノブイリのことをもっととりあげて!」

米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果
http://hahatoko.blogspot.com/2011/05/km.html
P.9

有名なチェルノブイリ(1988年)以前の、オークリッジ研究所の被ばく例を出してあることは、とても良いと思います。チェルノブイリも3行ほどの長さで、オークリッジへの比較として、少しだけ触れたらより深刻さが出るのかもしれません。

今回の事故と比較されることの多い、チェルノブイリの被害の数字は、読むものによってまちまちなので、チェルノブイリだけを例としてあげるのは無理があるように思えるのですが、もちろん原発事故として比較にはなると思います。(国内在住、女性)

追記 2012/1/9
米国核施設オークリッジ研究所での労働者の被ばくの事例は以下のページに移動しました。
「50年たたないと誰も、答がわからないということ?」
http://hahatoko.blogspot.com/2011/11/blog-post_05.html

実は2011年4月ころから、チェルノブイリ原発事故の恐ろしさを伝えるべきだというアドバイスはいただいておりました。 当時 hahatoko としては、チェルノブイリ原発事故の事例から、日本でこれから起こることを予測するのは、難しいことではないか、と判断しました。

しかし今は違うと思います。

チェルノブイリ原発の事故の影響については、信頼できる情報提供をお待ちしております。

米国オークリッジ研究所の事例を持ち出した理由は、

(1)当時は健康に害がないと考えられていた50mSv未満の低線量の被ばくによって、被曝から20年の間に、大勢の労働者ががんや白血病で死亡した可能性がある。

(2)その事に対して2000年、米国政府が責任を認め、巨額の国家賠償を行ったと考えられる。

(3)したがって低線量の被ばくや内部被ばくの危険性について、米国政府は今の私たちに必要な情報を持っていると考えられる。

の3点です。(hahatoko)

つづく・・・






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2011年10月20日木曜日

シャラポアはチェルノブイリを決して忘れない

By Mark Hodgkinson , Telegraph.co.uk



シャラポア
Photo: A.Poltier-Mutal/UNDP
あまりにも多くの人が、避難せずにとどまりました。
多くの人が避難していないので、
自分も避難しない、という人もたくさんでました。
そして、あまりにも大勢の方が亡くなりました。

国連開発計画(UNDP)親善大使 / プロテニスプレイヤー
マリア・シャラポア

チェルノブイリの原子炉が爆発し、100個を超える中型の原子爆弾の爆発に相当する量の放射性物質が放出されたと言われている、1986年の4月。
シャラポアの両親はチェルノブイリの北東、約130 Km にあるベラルーシ共和国ゴメリに住んでいました。
シャラポアの母は当時、シャラポアを妊娠しており、有毒な放射性降下物がお腹の中の子にどのような影響があるかやきもきしていたのです。
シャラポアの両親はベラルーシを離れ、シベリアに引っ越しました。気温がマイナス40°C以下になることもある場所です。しかしそれが、当時貧しかったシャラポアの両親にあたえられた、数少ない選択肢の1つでした。
父ユリはシベリアのニャガンにある油田で働きました。
1987年の4月、ありがたいことに、健康で、そして将来ウィンブルドンでテニスの世界一になるシャラポアが、その町で産まれました。

原文 "Sharapova still haunted by Chernobyl" By Mark Hodgkinson - Telegraph.co.uk
12:01AM BST 27 Mar 2007



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