1943年より取り始めたデータの結果、つまり健康被害の分析が約50年後に発表されるというのは空恐ろしい話です。
50年たたないと誰も、答がわからないということ?それが今私達に起こっている! (国内在住、女性)
米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果 Page.9
http://hahatoko.blogspot.com/2011/05/km.html
本当にそうですね。50年たたないと誰も、答がわからないということ?それが今私達に起こっている! (国内在住、女性)
米軍による200Km圏の汚染状況の実測結果 Page.9
http://hahatoko.blogspot.com/2011/05/km.html
ただ、海外ではすでにわかっていることがたくさんあるはずですから。
同じ事をまたさらに50年かけて、大勢の人を苦しめて、日本政府が研究する必要はないと思います。
関連する箇所を以下、再掲載します。(hahatoko)
米国・オークリッジ研究所(ORNL)は1943年にマンハッタン計画の一部として建設された.目的は、核兵器に使用するためのウランとプルトニウムの分離精製だった.[1]
オークリッジ研究所(ORNL)では,1943年から1972年までに雇用された約8000人の従業員のうち約2000人が,がんや白血病などの病気で死亡した.
ほとんどの従業員は,累積被曝量(働いていた全期間の被曝量の合計)が50mSv(ミリシーベルト)未満だった .[2]
1991年に発表された,ノースカロライナ大学のS.Wing 教授らの研究によれば,オークリッジ研究所(ORNL)では,
20年間の潜伏期間を仮定すると,外部放射線への総被ばく線量10mSv(ミリシーベルト)あたり,がん死亡が5%,白血病による死亡が9%上昇した(いずれも概算値).[2]
この研究は論争を引き起こした.
オークリッジ研究所(ORNL)では,1943年から1972年までに雇用された約8000人の従業員のうち約2000人が,がんや白血病などの病気で死亡した.
ほとんどの従業員は,累積被曝量(働いていた全期間の被曝量の合計)が50mSv(ミリシーベルト)未満だった .[2]
1991年に発表された,ノースカロライナ大学のS.Wing 教授らの研究によれば,オークリッジ研究所(ORNL)では,
20年間の潜伏期間を仮定すると,外部放射線への総被ばく線量10mSv(ミリシーベルト)あたり,がん死亡が5%,白血病による死亡が9%上昇した(いずれも概算値).[2]
この研究は論争を引き起こした.
論争を引き起こしたと書きましたが,実際には Wing教授らの研究結果を「真っ向から否定する」論文が多数発表された,というのが実状のようです.
9年後の,2000年4月12日に発表された米国の国家賠償の決定は,この論争に対する一つの回答だと解釈することができます.
関連する箇所を以下、再掲載します。(hahatoko)
晩発性(ばんぱつせい)の放射能障害,および晩発性の放射線障害とは,「ただちに健康に影響をあたえるレベルではない」低レベルの放射線被ばくや微量の放射性物質の吸入(放射性物質を呼吸で吸い込むこと)・摂取(放射性物質で汚染された飲み物や食べ物を食べること)によって,数年から数十年の潜伏期間の後,がんや白血病などの病気になったり,死亡したりすることを指す.
晩発性(ばんぱつせい)の放射能障害および晩発性の放射線障害については,2000年4月12日,当時米国エネルギー省長官だったビル・リチャードソン
(Bill
Richardson)が,3000名をこえる核兵器産業の従業員に対して,長年にわたる政府の対応について謝罪し,巨額の国家賠償を決定した事例があ
る.
被害者である従業員たちが受けた被曝は,それまでは健康に影響がないと考えられていた低線量だった.このため米国政府は長年にわたり,損害賠償請求を却下してきた.
被害者である従業員たちが受けた被曝は,それまでは健康に影響がないと考えられていた低線量だった.このため米国政府は長年にわたり,損害賠償請求を却下してきた.
しかし,法廷で事実をはっきりさせる前に米国政府が謝罪し,原告と和解した点には注意が必要です.
和解したために明らかにならなかった事実があるのではないかと考えられるからです.(hahatoko)
オークリッジでは50mSv浴びた場合、
4人に1人死亡したという恐ろしい結果なのですね。
(2000人/8000人)
(国内在住、女性)
4人に1人死亡したという恐ろしい結果なのですね。
(2000人/8000人)
(国内在住、女性)
少し補足します.
オークリッジ研究所で追跡調査の対象となった約8318人のうち,4分の3は全雇用期間の累積被曝量が10mSv未満でした.
92.4%の従業員は,全雇用期間の累積被曝量が50mSv未満でした.
これは,大きな事故が起きて大量の被曝が起きた事例ではありません.
安全であると思って働いていた原子力施設の労働者が,最後に微量の被曝をしてから20年の間に,大勢死亡した.死亡の原因は,被曝である,と言ったのが S.Wing 教授たちの研究チームだったわけです.
追跡調査の対象は正確には8318名で,このうち,1984年末までに1524名が亡くなりました.亡くなられた方の割合は,18%です.概ね5人に1人の割合.
ところで,被曝をしなくても病気やけがなど様々な原因で,人は死ぬものですから,その分を差し引いて被曝の影響を推定する必要がありますね?
そうやって出てきた結論が
20年間の潜伏期間を仮定すると,外部放射線への総被ばく線量10mSv(ミリシーベルト)あたり,がん死亡が5%,白血病による死亡が9%上昇(いずれも概算値)
米国オークリッジ研究所労働者の追跡調査を行った S.Wing教授らが
1991年に発表した論文の結論
「20年間の潜伏期間を仮定すると」 というのは,20年前の被曝が原因で後からガンや白血病で死亡する,などということが本当にあるのかどうか当時としてはわからなかったが,起こるかもしれないと仮定して,追跡調査(疫学調査)を行った,という意味です.
Wing教授らの結論が正しいとすれば,たとえば,50mSvの被曝をすると,被曝をしない場合のがん死亡数に比較して,がん死亡は25%増加,被曝をしない場合の白血病による死亡数と比較して,白血病による死亡は45%増加することになります.
今回の福島第一原発事故のように,数百万人のオーダーで周辺住民が被曝するケースでは被害は甚大になります.
私の疑問ですが、外部被爆の20年の総計が50mSvとありましたが、
なんらかの経路で、内部被爆というのはなかったのでしょうかね?
施設内の空気吸入などから体内に入って、
中からも被爆し続けていたのかもしれないなどと想像してみるものの、
内部被爆を計る方法って、ないんですよね?
(内臓組織を切り取って検査するとかしないと??) (国内在住、女性)
Wing教授らの研究と、そこから導き出された結論は、外部被曝に関するものです。
つづく・・・
この文書の情報源
1. オークリッジ国立研究所: フリー百科辞典 Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/オークリッジ国立研究所
2. 米国オークリッジ研究所従事者被ばく影響調査についての解説:
原子力百科事典 ATOMICA: 財団法人高度情報科学技術研究機構
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_No=09-03-01-08