2011年11月23日水曜日

たった2人で巨大企業に立ち向かった男達を描いた実話映画 「インサイダー」

国内で売られるタバコのパッケージに、数年前から、ぎょっとする注意書きが印刷されるようになりました。昔はこんなことはなかったのに。

なぜでしょうか?

実は1990年代、アメリカでは大手タバコ会社による長年に渡る情報隠ぺいを告発し、たった2人で巨大企業に立ち向かった人物がいました。

1人の名は、ジェフリー・ワイガンド(Jeffrey Wigand)。
巨大企業「ブラウン・アンド・ウィリアムソン」(B&W社、ラッキーストライクの開発元)の技術系副社長でした。

彼は、たばこが、多くの人が知っているよりもはるかに危険だという事実を知ってしまいますもっとひどいのは、会社が何十年も前からその事実を知っていたということでした。

後に、彼ら2人と、それを陰から支えた多くの人々の物語は、映画になりました。

もし私がワイガンドだったら、彼のように勇気をもって闘えただろうか?
もしあなただったら?

結末はぜひ映画でごらんください。



映画「インサイダー」

米国巨大企業「ブラウン・アンド・ウィリアムソン」(B&W社)の科学担当部門副社長ジェフリー・ワイガンド(ラッセル・クロウ)。彼は上層部との意見の対立から、1993年3月24日、会社から一方的に解雇される。

たび重なるワイガンドへの脅迫メール、郵便ポストの中に届けられた1発の弾丸、そしてFBIによる自宅の強制捜査。

家族の未来が“人質”にとられる。

「耐えられないわ。妻としてあなたの力になりたいけれど…もう限界だわ。
ごめんなさい。」

肩書きも収入も、そして家族までも失うワイガンド。

「私はただの“素材“だろ!」

「局にはすべてが“素材”
だが私にとっては違う。
あなたの発言を3000万人がテレビで見れば
何もかも今までとは変わる。」

彼を必死に支えるCBSテレビの辣腕プロデューサー、ローウエル・バーグマン(アル・パチーノ)。

家族と一緒にハラハラドキドキのエンターテイメントとして観るもよし、
「これは人事じゃないなぁ」と真剣にみるもよし。

これは登場人物から企業名、番組名にいたるまで全てが実名で描かれた社会派サスペンス映画です。


1999年米国
監督     マイケル・マン 
脚本     エリック・ロス 、マイケル・マン
主演     ラッセル・クロウ、アル・パチーノ



「彼の日常生活は崩壊したが、
一方で何百万人の命を救った。
1年半後、ワイガンドは高校で教鞭をとり始め、
今日まで続けている。」

フリー百科事典 Wikipedia


「会社は、自社の製品が人を殺す可能性があることを
50年以上前から知っていた。
    依存性があり、心臓病、肺結核、うつ、精力減退などの原因になることも。
    にもかかわらず真実を隠し、事実をねじ曲げ、

証拠を隠してきた。」

ジェフリー・ワイガンド(Jeffrey Wigand)
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